遺産の評価方法
一般的に、遺産を評価する場合、実際の取引価額、すなわち時価によって算出されます。場合によっては、専門家に鑑定を依頼して、遺産の評価をします。いつを基準にして評価額を定めるかについてですが、これが問題となる場面は、
- 特別受益や寄与分が認められる場合に、各相続人の法定相続分を修正して具体的相続分を算定するとき
- その具体的相続分に従って遺産を現実に分配するとき
の二つの場面があります。
(1)のケースについては、通常、相続開始時を基準にして、過去の生前贈与などの特別受益や出資金などの寄与分を評価し直し、各相続人の布袋相続分を修正して具体的相続分を算定します。
(2)のケースは、考え方が分かれていますが、多くの場合、実際の分割時における評価を基準にして分割が行われています。
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