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横浜綜合法律事務所 アーカイブ

自転車の片手運転等

片手で傘を差しながら自転車を運転する学生等は、昔からよく見かけますし(筆者も高校生の当時は、良くやっていました。)、最近では、片手で携帯電話を操作しながら自転車に乗っている人も見かけるようになりました。
自転車の片手運転は、傍から見ていても危ないなと思われる方は多いかと思いますが、実は、神奈川県では、こうした行為は、道路交通法違反になり、5万円以下の罰金に処せられるということは案外知られていないかと思います。

少し専門的な話になりますが、道路交通法71条(運転者の遵守事項)6号では、自転車を含む車両等の運転手は、各都道府県の公安委員会が「道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要と認めて定めた事項」を守らなくてはならないとされています(違反した場合は、5万円以下の罰金になります。)。
そして、かかる条文に基づき、神奈川県公安委員会は、神奈川県道路交通法施行細則11条において、以下のとおりの順守事項を定めています。

① 傘を差し・・・自転車を運転しないこと。
② 携帯電話用装置を手で保持して通話をし、若しくは操作し、又は画像表示用装置に表示された画像を注視しながら自転車を運転しないこと。

また、その他にも以下のような順守事項が定められていますので、念のため、ご紹介をしておきます。
③ 大音量で、又はイヤホン若しくはヘッドホンを使用して音楽等を聞く等安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態で・・・自転車を運転しないこと。
④ 警音器の整備されない自転車を運転しないこと。

昨今、自転車事故が増加しており、中には、高額の賠償金の負担をせざるを得ない事案も散見されるようになっておりますので、自転車を運転される際には、くれぐれも安全には留意して頂きたいと思います。

2020年5月8日

本田 知之「『神奈川県弁護士会』誕生」

横浜弁護士会という名称について、違和感を覚えた方はいないでしょうか?
横浜弁護士会は、「横浜」という名称を掲げていますが、実際には、「神奈川県内に法律事務所を持つ弁護士全員が加入する法定団体」ですので、この「横浜」と「神奈川」との間には、齟齬が生じています。
近年では、神戸弁護士会→兵庫県弁護士会、名古屋弁護士会→愛知県弁護士会へと会名を変更しており、弁護士会名に都道府県名が入っていないのは、北海道を除けば、横浜弁護士会、仙台弁護士会、金沢弁護士会の3会のみになっており、全国的には少数派になっています。
横浜弁護士会内でも、分かり易さ等の理由から、会名変更を希望する会員も多く、過去3度にわたり、弁護士会の臨時総会にて、「横浜」弁護士会の名称を「神奈川県」弁護士会に変更することの可否が検討されてきました。
過去3回の総会では、横浜の名前に愛着の強い会員も多いこと等から、いずれも変更しないとの結論に至っていましたが、本年の5月に再びこの問題が検討されることになりました。
この総会では、従前の総会とは異なり、市民への皆様への分かり易さ等の理由から、圧倒的多数(賛成772票、反対102票、棄権16票)により、会名変更が可決されました。これによって、来年3月末をもって、120年余りの歴史のある「横浜弁護士会」は幕を閉じ、4月以降は、神奈川県弁護士会の名称に変更されることになりました。

2015年12月4日

本田 知之「フェルマーの最終定理」

皆さんは、「フェルマーの最終定理」というものをご存知でしょうか? 恥ずかしながら、私自身は、先日、本屋で「フェルマーの最終定理 作サイモン・シン(新潮文庫)」を手にするまで、名前だけしか知らない状態でしたが、一読したところ、非常に面白かったので、ご紹介をさせて頂きたいと思います。
ピュタゴラスの定理は、皆さんご存知だと思いますが(「直角三角形の斜辺の二乗は、他の2辺の二乗の和に等しい」という中学生で習う例の「X2+Y2=Z2」という方程式です。)、フェルマーの最終定理は、この方程式に形が非常に良く似ていて、「Xn+Yn=Zn」と表されるのですが、「nが2より大きい整数の場合には、この方程式には整数解が存在しない」という否定の内容になっています。
この定理自体は、17世紀のフランスの数学者のフェルマーが書き残したメモの中に記載されていたので、世に出ることになったのですが、そのメモには、「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない。」という何とも思わせぶりな一言が記載されているだけで、その証明方法の言及がされていませんでした。
そのため、この一見簡単そうな定理(厳密には、証明されていないので、「仮定」というそうです。)の証明をめぐって、後世の数学者が頭を悩ますことなり、結局、1994年まで、この定理は証明されませんでした。この本では、約4世紀にわたる数学者達のこの定理の証明に掛けた執念(?)が分かりやすく記載されており、数学の知識が無くても十分に楽しめる内容になっています(ちなみに、私の数学の知識は、中学生程度です。)。
本屋さんでこの本を見かけたら、ぜひ、手に取ってみてください。

2014年6月18日

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