横浜綜合法律事務所

横浜綜合法律事務所

トピック

Topic
コラム2025.12.01by 左部 明宏

テレビを見ないテレビ

突然テレビが映らなくなった。調べてみると、内部の基盤が故障したようだ。購入して約7年半。故障するには少し早すぎないかと思い修理することを考えたが、どうやら修理代が10万円を軽く超えるらしいから、これを機会に買い替えることにした。私が子供のころは、テレビが故障して映らなくなることはよくあり、そのたびに電器屋さんを呼んで修理をしてもらった。テレビの裏側を開け、真空管を交換するのをワクワクしながら見ていた、といっても今の人は真空管が分からないか。最近は電子回路が壊れると基盤ごと取り換えてしまうようで、修理代金が高額となるし、どの部品が壊れたのか我々には全くわからない。
今回テレビを購入するに際し、どんなスペックにするか考えていたところ、ふと気が付いた。最近、テレビでテレビをほとんど見ない。テレビで何を見ているかというと、YouTube、amazon prime、ABEMAといったネットコンテンツがほとんどである。天気予報や時事ニュースもネット上で知りたい情報を検索して見ている。バラエティー番組やテレビドラマはほとんど見なくなった。30分や1時間、決められた時刻にテレビの前で待機して番組を見るのも面倒である。たまに見たいドキュメント番組もあるが、その場合はレコーダーで録画しておき、時間のある時に再生してみている。テレビは単なるモニターとなっている。もっとも、かみさんは私が寝た後、朝ドラ、大河ドラマや韓流ドラマをよく見ているようだ。ただし、これらもほとんど録画したものを再生して見ているようである。
このような状況なので、テレビではなくモニターを購入し、レコーダーやパソコンを接続して使用することも考えたが、生まれも育ちも昭和世代、やはりリビングには大きなテレビがないと何か落ち着かない。我が家にテレビを見ないテレビが鎮座する所以である。