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コラム2026.01.26
怪我の功名
少し前の話になるが、昨年の春先、子どもと一緒にスキーに行った。年齢を重ねても「もう少しうまくなりたい」という気持ちは衰えず、調子に乗って急斜面のコブに挑戦。結果、板が絡まり前のめりに転倒して後頭部を強打した。
ヘルメットをしていたおかげで、その日はそのまま何事もなかったように滑り続けたのだが、翌日からズキズキする頭痛が始まって、なかなか治まらない。整形外科でレントゲンを撮ってもらったところ、骨には異常なし。ただ「頭の中までは分からない」と言われ、不安になって脳神経外科へ。
ありがたいことに、その日のうちにMRIを撮ってくれて、脳や血管に問題はなしとの診断。50代も近づき、ちょうど脳ドックを受けてみようかと思っていたところだったので、「これって脳ドックと同じですか?」と聞いたら、「まったく同じ。脳ドックは当分必要ない」とのこと。
今後もスキーを続けても問題ないとのことで、頭痛は筋肉の緊張が原因だろうとの見立て。整形外科でもらった薬を飲みながら様子を見たが、頭痛と首のコリは思いのほか長引き、結局1か月以上経っても残っていた。
仕事では、追突されて頸椎を痛める交通事故をよく扱ってきたが、治療が長引く被害者の気持ちがわかった。でも、思いがけず脳の健康状態がチェックできたのは、「怪我の功名」と言っていいかもしれない。