横浜綜合法律事務所

先日、友人家族に誘われ小田原に遊びに行った。小田原と言うと裁判所もあるので私にとってはぎりぎり仕事圏であり、かつそちら方面に行楽、となると箱根や伊豆の方まで行くことが多いので、プライベートで訪れたことはほぼなかったかもしれない。
青い看板で有名な「鈴廣」が運営する「鈴廣かまぼこの里」にも、初めて立ち寄ることとなった。
蒲鉾は、どちらかと言うと子供が好むかなというイメージで、それほど強い印象がない、というのが正直なところだったのだが、改めて頂いてみると、種類の豊富さにも驚くと共に、日本酒との相性も良い。
魚のすり身を蒸したり焼いたりして作られる蒲鉾は、むしろ脂っこい肴が重くなってきた大人にぴったり、である。
子供の蒲鉾手作り体験で訪れたが、大人たちも満足の里であった。
他にも、地球博物館や美味しいお蕎麦など小田原散策を一日楽しんだが、道中、魅力的な暖簾を掲げる酒屋さんが目に入り、寄らせてもらった。狙い通り私の好きな某銘柄の品揃えが素晴らしく、店内に点在しているそれらを凝視してどれにしようか吟味していたら、奥でじっとしていた女将さんが、おもむろに歩き出し、ある冷蔵棚の前で止まるとこちらを見ながらひとつの箱を指差して、「これ、あるよ。今日から。」と一言。私の挙動不審な動静で好みを察したらしく、お勧めを教えてくれたのである（勿論即決で購入）。後日調べてみると、酒屋さんによっては毎回抽選にするような逸品だったらしく、出会わせてくれた女将さんに感謝である（ちなみに、御店はかまぼこの里から地球博物館方面への一本道沿い、博物館手前歩道橋のすぐ麓にある）。
後方の山々や趣深い街並みが良い景色を創り出し、日帰りでも旅行気分の味わえる小田原。休日のお出かけ候補にいかがだろうか。