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横浜綜合法律事務所 アーカイブ

電子書籍

少し前まで、私は本と言えば紙媒体であり、電子書籍は邪道である、といった考えの持ち主でした。私にはちょっとした収集癖もあるようで、買い集めた書籍が本棚に並んでいるのを眺めたり、気分転換に並べ替えたりすること自体にも楽しみを覚えていることが、紙媒体にこだわっている一つの理由だと思います。また、電子書籍だと、目が余計に疲れそう、読みたいページをパッと開けず不便なのでは、といった漠然とした印象を抱いていました。
そんな私も、配送を待たずに早く読みたい、かといってコロナ禍でなかなか外出できない、といった状況の中、遂に、電子書籍デビューを果たしました。
使ってみるとなかなかどうして、紙面よりもキレイに表示されますし、慣れれば読みたいページもすぐ開けます。さすがにスマートフォンで読むには小さいですが、タブレットで読むのであれば、むしろ紙媒体よりも拡大されて読みやすい。保管場所も取らないですし、紙の劣化を気にする必要もありません。
寝落ちのときに顔に当たると紙の本より痛い、といった点以外は、想像以上に便利な代物でした。
とはいえ、やはり本当に好きな本はやはり紙媒体で手元に置いておきたい、という気持ちもあるので、しばらくは大谷選手さながらの二刀流で行こうと思っています。

2022年9月9日

何気なく使っているすごいもの

先日、世界的に有名なガソリン計量機メーカーの工場を見学させて頂きました。計量機と言われてもピンと来ない方もいると思いますが(私もそうでした)、平たく言えば、みなさんがガソリンスタンドでガソリンを入れるときに使っている給油機のことです。
普段何気なく使っているこの給油機ですが、計量法で許されている誤差の範囲(検定公差)は0.5%以内とされていて、給油機に示されるガソリンの量と実際の給油量との誤差がこの範囲内になるよう、しっかりと計量するという大事な役割を担っているため、正に「計量機」と呼ばれるものなのです。
見学させて頂いた計量機は昭和初期に製作されたもので、2016年度「機械遺産」にも認定されたものだそうです。形もサイズも今のものとは全く別物でした。
ここから時代とともに電子式の計量機への進化を遂げる中で、ノズルが軽量化されたり、満タン状態では自動で給油が止まるように工夫がされたり、環境保全のためにガソリンの蒸気の大気への放出を抑えたり(臭いも解消されます)と、一見して見えないところにたくさんの工夫がなされてきたそうです。
みなさんもガソリンスタンドに行かれる際には、是非、計量機に注目してみてください。

2021年9月17日

心に残る事件

弁護士の仕事、というと皆さんはどのような事件を思い浮かべるでしょうか。おそらく、交通事故や離婚などといった一般民事事件や、刑事事件、企業法務などというものなどは、イメージされやすいかと思います。
実際に、私を含め、当事務所の弁護士たちも、このような事件を数多く手がけていますが、今日は、皆さんがあまり聞きなれていないであろう、破産管財事件についてのお話をします。

会社などの破産手続においては、その会社に残された財産を回収し、それを債権者の方々に配当する、という手順を踏むこととなりますが、実際に会社の財産を調査したり、不動産などを売却して現金化したり、集まった財産を債権者の方々に配当したりするのは、裁判所から破産管財人として選任された弁護士の職務となります。
裁判所から選任される、ということは、裁判所からある程度の信頼を置かれていると考えることもできるわけですから、破産管財事件を手がけるということは、弁護士にとって(少なくとも私にとって)は名誉なことだと思っています。
これまで当事務所の先輩弁護士たちが長い年月をかけて、裁判所の信頼を得てきたおかげで、私もこれまでいくつかの破産管財事件に携わらせて頂いています。
その中でも、特に記憶に残っているのは、私が破産管財人代理(破産管財人の補助者)として携わった、とある会社の破産管財事件です。
その会社は、資金繰りが悪化する中で、ぎりぎりまで営業を続けていたのですが、師走の時期に自己破産の申立てを決意し、年明け早々に裁判所から破産手続開始決定が出されました。
そのため、破産手続開始決定が出された時点においても、その会社が経営するビジネスホテルが営業を続けている状態にありました。
通常は、破産手続が開始すれば、その時点で、会社の営業活動などもすべて終了させることとなりますが、その会社の事業のうち、ビジネスホテルの部分だけを見れば黒字状態であり、何とかビジネスホテルだけは残せないか、ということを考えることとなりました。
ビジネスホテルを残すことができれば、そこで働く従業員たちも職を失わずに済みますし、既に宿泊予約をしている顧客たち(受験シーズンなので受験生もいたのです!)にも迷惑をかけずに済むからです。また、ビジネスホテルの事業ごと譲渡することができれば、その対価として得た財産を債権者の方々に配当することもできるようになります。
そこで、極めて異例ではありますが、裁判所より事業継続についての許可を得て、破産管財人においてビジネスホテル事業を継続することとしました。
とはいえ、ビジネスホテル事業など手がけたことはありませんから、右も左もわからない中、現地に何度も足を運び、従業員の方々の協力を得ながら、朝食ビュッフェの材料の仕入れや旅行雑誌への広告掲載、自動販売機の設置やクリーニング、クレジットカード端末機設置やごみの処理など、従前の外部業者との間の各契約を一から漏れがないように確認し、経費削減を図りながら、ビジネスホテルの営業を継続させました。
また、並行して、ホテル経営をしている他の会社に打診を続けていたところ、幸いにも事業ごと承継してもらうことができました。
苦労した甲斐もあって、もともとの従業員たちの職を守ることができ、顧客たちにも予定どおりの宿泊サービスを提供することができ、さらには、事業譲渡の対価として得た財産を、債権者の方々に配当することもできました。
破産という、ともすると関係者全員が辛い思いをしそうな案件で、これだけ多くの人に貢献できたことは本当に充実した経験となり、また、ビジネスホテルの経営という貴重な経験ができたことから、今でも強く記憶に残っています。

2020年4月24日

小池 翼「アジアでの戦い」

先日、選手としてサッカーのアジア大会に参加してきました。とはいっても、もちろんプロサッカーの話ではなく、弁護士サッカーアジア大会なるものです。
弁護士の世界でもサッカーは1、2を争う人気のスポーツであり、とあるフランス人弁護士が世界中の弁護士に呼びかけて、2年に1回、弁護士サッカーの世界大会やアジア大会などが開催されているのです。
過去に私は世界大会にも出場したことがあるのですが、プロサッカー同様に世界の壁は非常に厚く、ヨーロッパ勢や南米勢にコテンパンにやられてしまいました。やはり生まれ持った身体能力が違うのでしょうか。
しかし、今回のアジア大会はその名のとおり、アジア諸国の弁護士チームのみが参加する大会ですから、体格も同じような相手なら、まともな勝負になるのではないか、と気合いを入れて臨みました。
ところが、クジ運も悪く、初戦の相手は前回王者のテヘラン(イラン)となり、善戦するも結果は0-2での敗戦。
アジアの壁を感じつつ臨んだ二戦目の相手は中国チーム、立ち上がりは苦戦を強いられるも、私が放ったパスともシュートともとれるキックが相手ゴールに吸い込まれ、先制。これを皮切りに日本チームが得点を重ね、終わってみれば4-0の快勝。
その後、ペルシャ(イラン)に0-1で惜敗、インドネシアに1-0で勝利をし、結果は2勝2敗で12チーム中7位に終わりました。
当初の意気込みとは裏腹に、アジアの壁を感じる結果になりましたが、サッカーを共通言語として海外の弁護士たちと交流できる素晴らしい大会でした。
ろくなトレーニングもしておらず、わがままに成長を続ける私の身体でいつまで参加できるかわかりませんが、今後も可能な限り、挑戦を続けていきたいと思っています。

2015年6月29日

小池 翼「サッカーW杯」

4年に1度のサッカーのW杯が、いよいよ今年の6月12日から7月13日までブラジルで開催されます。2002年の日韓W杯以降、日本は5大会連続5回目の出場となります。すごいですね!
私はサッカーをするのも見るのも好きなので、これまでも毎回、W杯開催中は、時差の関係で深夜遅くに放映される試合を見ては寝不足、という生活を送っていましたが、今年の開催国であるブラジルと日本との時差はなんと12時間とのことです!
さっそく日本代表の予選リーグ3試合の開催時間を調べてみると、日本時間でコートジボアール戦は午前10時から、ギリシャ戦は午前7時から、コロンビア戦は午前5時から、とのことで、コートジボアール戦は日曜日ですし、他の2試合も少し早起きすれば無理なく見られそうなので、夜中に仲間とわいわい試合観戦とはならないのが少し残念ですが、今からわくわくしています。
サッカーのW杯といえば、あまり知られてはいないのですが、実は弁護士の業界にもあるのです。こちらは2年に1回の大会で、世界の約70都市の弁護士で構成されたチームが集って都市対抗戦を繰り広げるもので、今年はハンガリーで開催されます。
過去2大会(トルコ大会、クロアチア大会)には、私も選手(左サイドハーフ。香川の位置?!)として参加しましたが、戦績はともかく、初めて出会った言葉も通じない人たちとも、サッカーを通じて非常に楽しい時間を過ごすことができ、まさにサッカーは世界共通言語だな、と実感しました。
この弁護士サッカーW杯でも、やはり例年は上位に食い込むのがブラジルやイタリアの都市チームなのが悔しいところですが、今年は当事務所の(サッカーの)エースである松原弁護士が選手として参加するので、きっといい結果を残してくれると期待しています。
がんばれ、日本!

2014年4月23日

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